2024年より、鼻からスプレーで噴霧するインフルエンザ生ワクチン(フルミスト)が日本でも使用できるようになりました。
当院では、従来の注射ワクチンに加えて、2歳〜18歳を対象に鼻スプレー型ワクチン(フルミスト)も取り扱います。
フルミストの特徴は下記のようになります。
【メリット】
①痛くない
左右それぞれの鼻へワクチンを噴霧するため、注射の痛みがありません。
②接種回数が1回で済む
両鼻の入口に0.1mlを1噴霧ずつで終了。
③予防効果が高い
鼻スプレー型ワクチンは、インフルエンザウイルスの自然な感染経路(鼻や喉からの侵入)を模倣しているため、より強力な免疫応答が期待されています。特に小さなお子さんや若年層では、注射ワクチンよりも効果が高いとされる研究もあります。
④流行の株以外も予防
鼻スプレー型ワクチンは生ワクチンで免疫を作ります。そのため、流行しているインフルエンザと株が違っても、症状を軽症化させる作用があると考えられています。
【デメリット】
①接種後2~8日ほどで、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、微熱などの風邪に似た症状が見られることがある
ほとんどは自然に軽快します。ワクチンが喉に流れて違和感を感じたり、飲み込んでしまっても問題はありません。この時期にインフルエンザ検査を行うと、ワクチンの影響で陽性になることがあります。
②注射ワクチン2回よりも費用が高い(注射ワクチン2回6,000円、フルミスト1回8,000円)
③年齢制限がある
明らかな発熱(37.5℃以上)がある方、喘息のコントロールが不安定な方、免疫不全や急性疾患にかかっている方、アスピリン服用中の方、妊娠中の方、4週間以内に生ワクチンを接種している方、当日に鼻水や鼻づまりがある方などは接種ができません。また、ワクチン接種後1-2週間は重度の免疫不全の方との接触をできるだけ避けてください。
※経鼻ワクチン(フルミスト)は予約分を納入しますので、キャンセル不可です。体調が悪い場合は日時の変更のみ可能です。
↑予診票はこちらを印刷していただくか、窓口に取りに来てください。
海外のこどもが実際に接種している様子の動画です。(55秒頃〜噴霧の様子が見られます。)