肌のキレイな人の角質層には3つの条件が揃っている
①弱酸性を保っている
健康な角質層と皮脂膜は弱酸性に保たれています。細菌やカビは酸に弱いため、弱酸性を保つことで細菌やカビの繁殖を抑えることができます。
②水分を保持する天然保湿因子が十分存在する
天然保湿因子は、皮膚に元来備わっている保湿成分のこと。角質層内で水分を供給・保持する働きがあり、天然保湿因子が不足すると保湿機能が低下して乾燥肌になる原因となります。
③細胞間脂質が十分あり、すき間がない状態である
角質層の細胞と細胞のすき間をぴったりと埋め、潤いを守る働きをしているのがセラミドなどを主成分とする細胞間脂質です。外部から刺激物質が侵入するのを防いだり、水分が過剰に蒸散しないようにガードしています。
この3つの条件が揃うことで、肌はキレイな状態を継続して保てます。
整った角質層は正しい「ターンオーバー」から
皮膚のターンオーバーは通常約1か月。このサイクルが短くなって、バリアである表面の角質層が剥がれてしまうと、十分な防御力を持たない未熟な細胞が外部にさらされてしまいます。未熟な細胞はバリア機能も保湿機能も弱いので、肌荒れや乾燥が起こります。
過度の洗顔はターンオーバーのサイクルを短くしてしまうので注意が必要です。
正しい洗顔は
「1日2回まで」
「よく泡立てた洗顔料で」
「泡で汚れを包み込むようにやさしく(こすらない)」
「ぬるま湯で十分すすいで洗顔料を落としきる」です。
逆に、サイクルが長くなると、剥がれるべき角質が皮膚に留まることで角質が分厚くなり、肌は透明感を失い、くすんでいきます。
ターンオーバーが遅くなる原因は、冷えや老化の他、紫外線などの外部刺激などが原因の場合もあります。角質を柔らかくして適度に剥がれやすくするお手入れが必要です。