虫刺されによる症状は、大きく「痛み」と「かゆみ・腫れ」の2つに分けることができます。「痛み」は虫が刺した時の ちくっ とする針の刺激と、皮膚に注入された物質の作用によって起こります。「かゆみ・腫れ」は虫の毒素や唾液が皮膚に注入されることによるアレルギー反応で起こります。
虫刺されによるアレルギーには「即時型反応」と、「遅延型反応」の2つのタイプがあります。
「即時型反応」は、虫に刺された直後からかゆくなったり、赤くなったりミミズ腫れがあらわれたりしますが、数十分でおさまります。
「遅延型反応」は、虫に刺されて数時間後~翌日にかゆみや赤み、腫れなどが出て、ひどいと水ぶくれができることもあります。数日〜1週間ほどで改善していきます。
虫刺されのアレルギー反応の出かたは、体質によって異なりますが、刺された回数などでも変化していきます。成長するにつれて軽くなっていくことが多いです。
乳児~幼児は、刺された直後は無症状なのに、数時間後~翌日に赤いしこりができてかゆくなることが多く、「遅延型反応」がメインに起こります。
小中学生の頃は、刺された直後からかゆく、その後もかゆみや腫れなど症状が長引き、「即時型」「遅発型」どちらの反応も起こります。
大人では「即時型反応」のみ。老年期になるといずれの反応も起こらなくなる人が多いようです。
ただし、個人差があるため一概には言えません。
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