院長コラム

院長コラム

2018.01.04

しもやけ

症状
寒くなって血のめぐりが悪くなると、皮膚が赤紫色に腫れたり、赤くなって盛り上がり(硬くなることも)、むずがゆさを感じるのがしもやけの症状です。指、耳や鼻の先など露出している部分や、足の指、かかとなど靴を履いてムレやすい部分にできやすいです。

原因
「寒さ」と「暖かさ」の刺激が繰り返され、血管の収縮や拡張が繰り返されることで血のめぐりに障害が起こります。とくに手先・足先など末端の血管では血のめぐりのコントロールがしにくくなり、赤く腫れたり、かゆくなったりという症状が起こります。これが「しもやけ」です。
しもやけは冬の氷点下のときより、気温が3~5℃のときにできやすいといわれています。1日の気温差が10度以上になると起こりやすく、冬の初めや、冬の終わりなど、寒暖差の大きい時期に多くみられます。
もともと血行が悪い人はよりできやすく、毎年繰り返すこともあります。
また、汗をかいた後や水仕事の後などに、皮膚をぬれたままの状態にしておくと、水分が蒸発する際に熱をうばい、急激に皮膚の温度が下がるため、しもやけになりやすくなります。手や足に汗をかきやすい、多汗の人も注意が必要です。
しもやけ2

予防・対策
寒い時期に外出するときは手袋や厚手の靴下、耳あてなどで冷やさないようにしましょう。また、汗をかいたときは必ず拭きとりましょう。とくに厚着をしているときに暖房で温まった室内に入ると、汗をかきやすいので注意が必要です。
細いパンプスや、ふくらはぎから足にフィットするブーツは、足の指先が圧迫され、血行不良を起こしやすい状態になっています。また靴の中で汗をかきムレやすいため注意が必要です。
身体を温める食べ物を摂る、温かい飲み物を飲む、ゆっくり入浴するなど、体の内側からも温める工夫も大切です。
また、手足の血行を良くするために、指先をしっかりと揉みほぐすようにマッサージを行うことも効果的です。

温水・冷水に交互に手や足をひたすという方法がありますが、しもやけを悪化させてしまう場合もあるので、やめておいたほうがいいでしょう。