じんましんは、皮膚の一部が突然赤く盛り上がり（膨疹）、しばらくすると跡かたなく消えてしまう病気です。多くは痒みを伴いますが、チクチクとした痛みや焼けるような感じを伴うこともあります。ブツブツや赤みは数十分から数時間以内に消えるのが普通です。症状が激しい場合には次々と新しい皮疹が出没し、常に皮疹が現れているようにみえることもあります。もし一度出現した皮疹が何日もそこに残り、茶色い色がついたり、表面がガサガサ、ポロポロするようでしたら別の病気と考えられます。

じんましんを起こしやすい誘因として、食品、薬剤、物理的刺激などがあります。しかし、じんましんの70％以上では誘因が明らかではありません。多くの場合、疲労やストレス、体調不良など、さまざまな因子が症状を悪化させることが知られています。発症して1ヵ月以内のものを急性じんましん、1ヵ月以上持続するものを慢性じんましんといいます。
特定の刺激により症状があらわれるじんましんでは、特定の刺激を避けることが重要となり、原因不明のじんましんでは、内服治療をおこないます。塗り薬はあまり効果が期待できません。