手あれは、水仕事などで、繰り返し指先に刺激が加わって起きます。
利き手の親指、人差し指、中指の指先から発症し、皮膚が乾燥してはがれ落ち、さらに硬くなってひび割れたり、指紋がなくなるなどの症状がみられます。そして、ひどくなると両手のひら全体にまで広がってしまいます。アレルギー体質を持つ人に多くみられ、もともと外からの刺激に 弱い皮膚の持ち主に起こりやすいです。冬に悪化し、夏によくなることが多いです。
手・指では皮脂の分泌が少なく、皮脂膜も薄くなっていますが、そのかわり角質層が厚くなっていて、保護する役目を果たしています。角質層も、せっけんや洗剤などを使って頻繁に水仕事をしたり、指先をよく使ったあとにお手入れをしないで放っておくと、水分が失われやすくなります。さらに指先に様々なものの摩擦刺激が加わると、厚い角質層は弾力性を失い、ひび割れてしまいます。手への刺激を少なくするような、ふだんからの心がけが予防には大切です。

• 1.薬を正しく使いましょう

  皮膚にうるおいを与えるぬり薬(ハンドクリーム)、かゆみや湿疹を抑えるぬり薬や飲み薬などがあります。

• 2.刺激を避ける

  綿の手袋などを着用して、指先を直接刺激しないようにしましょう。また、水仕事の際にはその上からゴム手袋などを着用して、直接洗剤に触れないようにしましょう。

• 3.手を大切に

  手を使いすぎるのはよくありません。炊事、洗濯などの水仕事を減らし、できるだけ手に負担をかけないようにしましょう。

• 4.手を洗いすぎない

  何度も手を洗うと症状が悪化してしまいます。手の洗いすぎには注意しましょう。手を洗うたびに、ハンドクリームをぬりましょう。

• 5.油断大敵

  症状が軽くなったからといって油断してはいけません。再発しないためにも、手に刺激となるものは避ける、手を洗いすぎない、手を洗ったあとにはハンドクリームをぬるなど普段からの心がけが大切です。