院長コラム

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2016.08.11

ほくろ

・多くは直径が6mm以下(鉛筆で隠れるくらい)。

・大人になってからできたほくろが7mmを超えるときはご相談を。

・ダーモスコープを使い、詳しく観察します。

ほくろは、色素細胞の集まりです。色素細胞の集まりは生まれつき皮膚に存在しており、何らかのきっかけでメラニン色素を産生するようになると、小さなほくろとして目で見えるようになります。そのため、一般的なほくろは、生まれたときには無く(見えず)、3-4歳ころからでき始め(見えるようになり)、次第に増加し、20-30歳台で一番多くなり、その後は色が薄くなり脂肪などに変化していくことがあります。

ほくろのでき初めはしばらく大きくなりますが、多くは直径が6mm以下で成長が止まります。生まれつきあるものや、5歳以下でできたものは大きくなることがあります。大人でも10mmを超えるほくろができることがありますが、まれなため、大人になってからできたほくろがどんどん変化する場合や、7mmを超えるときは皮膚科でご相談ください。

ほくろは初め平坦ですが、少しずつ膨らんでくることがあります。顔では丸く膨らむことが多く、体ではイボのように膨らむことがあります。やわらかいのが特徴です。

肉眼だけではほくろと他のできものの区別が難しいため、ダーモスコープという器具を使い、詳しく観察して診断します。しかし、ダーモスコープでも100%確実な診断はできないので、ご相談の上、手術を行い病理診断(顕微鏡検査)で最終診断することもあります。