院長コラム

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2016.06.23

あせも

あせもとは?
あせもは、大量に汗をかいたときに、汗が皮膚の中にたまってしまい起こります。あせもは汗管(汗の通り道)がつまり、汗が汗管の外に漏れだし、水ぶくれや、炎症を起こしてかゆみを伴う発疹を生じたものです。

子供に多い病気ですが、大人でも長時間座りお尻が蒸れたり、通気性の悪い服を着ていたり、高温多湿の環境に行くと、あせもになることがあります。
汗腺(汗を作る腺)の数は大人も子供もほぼ同じで、子供は小さな面積に汗腺が密集しているため汗をたくさんかきます。また、子供は汗を拭いたり、汗をかいたら着替えるなど、自分でスキンケアをすることができません。そのため大人がきめ細かくみてあげることが大切です。

私たちは汗をかくことで体温調節をしたり、老廃物を体の外に出したりしています。適度に汗をかくことは必要です。問題は汗をかいたあとのスキンケアです。汗をかいたまま放置すると、皮膚の表面にアカや汚れがたまり、汗の出口をふさいで汗管がつまりやすくなります。汗をかいたあとは、シャワーで洗い流したり、清潔なタオルでやさしく汗を拭き取ったりするようにしましょう。
あせも
あせも対策は?
汗を減少させるためエアコンで室温や湿度を調節しましょう。
(気温25度、湿度60%以上の環境であせもはできやすくなります。)
衣類は通気性の良く、汗を吸収する素材を選びましょう.
(木綿や速乾機能のある素材)
衣類だけでなく、下着・おむつもこまめに替えましょう。
汗をかいたら、清潔なタオルで拭いたり、シャワーを浴びて流しましょう。
首、後頭部、肘、膝などの汗の溜まりやすいところも洗い流しましょう。
入浴中、汗をかき過ぎないようにぬるめのお湯に入りましょう。
かき壊しを防ぐために、ツメは短めに切りましょう。

ベビーパウダーは消炎作用があり、皮膚をサラサラに保ち、加えて水分を保つ作用があります。ただしパウダーの原料が汗管を閉塞させてしまいかえってあせもを悪化させることもあります。